2規制が発生する理由とは?その背景




 



【1】何故、性情報や暴力情報は規制した方がいいと思うのか。

1 青少年をめぐる問題は深刻化している。例=成人式の混乱、青少年による凶悪な事件

2 青少年をめぐる問題は、メディアによる性や暴力を扱った有害情報に起因している

3 有害な雑誌、漫画、インターネットサイト等のはんらんは目に余る

4 これらの有害情報は、判断力の未成熟な青少年に対し、健全な育成を妨げ、悪影響を及ぼす。

 

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「有害情報の法規制が必要」

 

【2】どういう人達が規制を進めているのか?

・宗教団体(例:統一教会、念法真教、キリスト教矯風会、エホバの証人…etc

・学校、教育関係者(高校以下)

・警察関係者

・マスコミ

・原理主義系国会議員

 

【3】何故、規制を進めたいのか?
●宗教関係者→自分達の宗教教義を一般化させるため。教義に従順→健全
宗教(特にキリスト教系)の多くでは教義上「性」は忌むべきもの、汚らわしいものとされている為、性情報は特に規制対象に上げられる。
プロテスタント原理主義の宗教(アメリカ保守系キリスト教、統一教会など)など→性的なメディアや性教育へのバッシング、規制推進。純潔運動の奨励。

戦前回帰志向の新興宗教(念法真教など)→家父長制を基軸にした国家観。不道徳(性、不倫、浮気など)は排除すべき対象。戦前は田山花袋の小説「蒲団」(明治40年発表、日本の自然主義を確立した始祖の作品。日本近代文学界に大きな影響を与える)ですら、不倫を扱った不道徳書物として発禁される。

 

・特に注目すべき宗教団体としては日本ではキリスト教矯風会というプロテスタント原理主義団体が、あげられる。ここは「ECPAT東京/STOP!子ども買春の会」というNPOを隠れ蓑に、児童ポルノ禁止法による性的描写を扱った漫画やアニメ、ゲームの規制運動を推進している。さらに彼らはインターネットホットラインセンターを通じて、警察庁生活安全局と癒着関係にある。

中心人物としては宮本潤子が特に知られている。

他にも表現規制を熱心に推進している宗教団体として、統一教会も上げられる。

 

●学校、教育関係者→固定観念からくる「健全な児童」像の実現。

学校教育がデメリットシステム(あれをやってはいけない、こう考えてはいけない、等)から成り立つため、外部からの異物概念を学校内に持ち込ませたくない、という根底感情。(例:バイクの三無い運動、ロックを聴く物は不良、漫画=悪書)

性に対する忌避感情。性は隠すものという概念。

学校を舞台にした性表現作品は、学校関係者から特にバッシングを受ける。

 

●警察関係者→自分達の権限や利権の拡大。2007年から来る大量退職者のための天下り先確保。

国民の体感治安(実際の犯罪率などではなく、感覚として治安がどう感じるか、というもの)の悪化を煽り、権限やそれに伴う利権の拡大。社会的発言力の弱い青少年を狙い撃つ。

「青少年健全育成法」では、青少年の健全育成を目的とした外郭団体が全自治体に作られる事が法に明記されている。(青少年健全育成法 第十九条:都道府県及び市町村は、青少年健全育成支援センターを置くことができる)

近年では警察庁生活安全局が表現規制を通じた検閲利権の構築に熱心である。

元警察庁生活安全局長、竹花豊らが中心になって設立したネット検閲機関「インターネットホットラインセンター」を現在、行政団体への格上げすべく、議員へのロビーを重ねている。

 

●マスコミ

若者文化に対する偏見。ワイドショー等、高齢化する読者・視聴者層(団塊世代、老人、主婦など)への受けを狙った迎合。若者害悪論は特に受けがいい。

特にTVの場合は事件をショー化して報道しているので、社会的に偏見を持たれているマイノリティーはバッシングを受けやすい。オタク叩きはその典型といえる。

また漫画は駄目だが、小説はいいというメディア差別も背景にはある。

(例:政治評論家、三宅久之氏の発言「横山光輝氏の『鉄人28号』にでさえ、漫画に規制をかけるべき」05/07/03、読売テレビの『たかじんのそこまで言って委員会』にて)

分かりやすい”悪役”の創造→オタクは一般的に忌避されており、社会的発言力・影響力も少ない。分かりやすい"悪役"としては好都合。(現代他にもマスコミ関係者が都道府県の青少年健全育成審議会に委員として名を連ねたり、警察関係者と癒着しているために、そちらの方面から規制論が巻き起こる場合もある。)

 

●原理主義系国会議員

戦前回帰を目指す宗教団体、学校関係者などの教育関係と縁の深い保守系原理主義議員、あるいはキリスト教原理主義やフェミニズム原理主義などに関わりのある議員などが規制を進めている。

自民党タカ派や民主党の旧民社系議員などが前者に、左翼系女性議員に後者の例がよく見られる。

背景の宗教団体は神道・仏教・キリスト教と様々。

 

 

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